ナイトクローラー(Xメンじゃないよ)
ナイトクローラー観てきました。
いやぁー、よかったです。
最高に最低なクソ野郎の映画でしたね。ジェイク・ギレンホールはあんなにイケメンなのにこの映画では終始様子のおかしいキモい人を熱演、いや怪演してました。
ろくな仕事につかず、銅線や金網などを盗んで金に換えて生活をしていた主人公ルイスはあるとき、交通事故に出くわす。そこで、事故の様子を撮影する報道スクープ専門の映像パパラッチ、通称ナイトクローラーたちの姿をみる。その様子からなにか感じることがあったルイスは自分もナイトクローラーの仕事をしてみようと思うのだが……
といったあらすじでしょうか
正直テーマ自体は真新しいということは特にはないです。
過激な報道に対する批判というのでは僕がすぐ思いつくのはマッドシティでしょうか、あの映画では一応主人公は人格者だったので教訓というか強いメッセージ性を残していましたが。
一方、この映画の主人公には良心の呵責というようなものはなにもありません。
過激な映像をTV局にもっていくとそれが大金にかわる、そして、なにより、自分の価値を認めてくれる。この、自分を認めてくれる。という部分が彼にとって重要なのだと感じました。
以下、ちょっとネタバレなので伏字↓
だから、あのおばさんディレクターに関係を迫ったりしたと思うんですよね。いや、普通だったらもっと若いキレイな女優でそういうシーンをとるでしょうけど、おそらく主人公の気味の悪さ、そして最初に自分を認めてくれた人への執着というようなことを描きたかったのだと思います。え、アメリカだとあれがストライク?ウソ!
孤独で本当の意味では誰も信用していないし、理解もしていない、しようともしない人間が、かなりの非人道的な行為を繰り返して成り上がっていくある種のサクセスストーリーなのです。
推薦コメントに
歪んだ意識高い系君による、ブラック企業立ち上げまでの、 超最低最悪のサクセスストーリー。
絶対、真似してはいけません。
真梨幸子さん(ミステリー作家「殺人鬼フジコの衝動」)
とあるのですがこれがまさにこの映画を端的に表していると思えます。でも、結構なネタバレだと思うんですがいいのかなこれ(笑)
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いままでダイアリーで書いてたのですがなんとなくブログの方にも書いてみようかと思いテスト