人に優しく

なんだかめちゃめちゃ久しぶりの更新ですね。生きてますよ。

 

今回はアカデミー賞を席巻したエブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

のレビューです。(しかしタイトル長いなw)

 

あらすじ

コインランドリーや家族の問題と、トラブルを抱えるエヴリン。ある日、夫に乗り移った"別の宇宙の夫"から世界の命運を託されてしまう。そして彼女はマルチバースに飛び込み、カンフーの達人の"別の宇宙のエヴリン"の力を得て、マルチバースの脅威ジョブ・トゥパキと戦うこととなるが、その正体は"別の宇宙の娘"だった。

wikipediaより抜粋)

 

まず率直な感想として面白かったです。面白かったけどわけわかんないなコレ(笑)

 

まずマルチバースっていうのになじみがない人は意味がわかんないと思います。最近ではマーベルのマルチバース・オブ・マッドネスとかスパイダーバースとかでなんとなくわかるって人はいると思うんですけど。要するに宇宙は一つではなくて、自分の住んでいる宇宙がaだとするとbという宇宙もあって、その宇宙では自分はまったく違う人生を歩んでいるかもしれない。そしてそれはbだけでなくcやd、それに限らず無数に存在しているっていう考えなんですね。もともとは理論物理学の用語だとか。

近いことばだとパラレルワールドとかかな?僕の認識ではそういう感じですね(全然違うかも)

 

この映画マルチバースと家族というのが話の大きなテーマになっていて大枠の話としてはしっかり泣かせにかかっているんですよ。でも、それに至るまでのシーンでふざけまくってるんでこれはなんだ?笑うのか真面目にみるのかどうすりゃいいの?って混乱しちゃうんですね。この混乱させるってのはまぁ、意図的とは思うんですけど。

 

 

全体的に感じるのはマトリックスオマージュですかね。平凡な主婦がカンフーマスターになって無双するシーンなんかマトリックスだし、クライマックスでもどうみてもマトリックスなシーンもありますしね。一瞬で他の世界の自分と繋がってカンフーマスターになるところとかマトリックスの武術ソフトをダウンロードするとこっぽかったし。

というかこの映画いろんなパロディの嵐です。監督は名言はしてないけど僕なんかはセクシーコマンド―外伝マサルさんとかボボボーボ・ボーボボを連想しましたね。

 

主人公が他の次元の自分の力を借りるには他の次元に飛ぶ必要があるんですね。(物理的にというか魂というか意識を飛ばす)そのためにどうするかというと。『変なことをする』なんです。たとえば靴を右左逆に履いたりハエを飲み込んだり、壁をなめたりとか。

作中では自分の枠を破るから?とかなんとか説明はしてましたが意味不明です笑

ってなわけで強力な力を使うために変なことをするんです。そして主人公に対抗する敵も変なことをして違うバースの自分を呼び出して戦うんです。

さながらボーボボでのハジケリストたちのハジケバトルやマサルさんでのセクシーコマンドー対決ですよ。一発芸やら一発ギャグ、奇行合戦を繰り広げるわけですね。それがまぁ、くだらないし、下品なんでその辺がダメな人はダメかもしんないです。

クレヨンしんちゃんの劇場版に通じるものもありますね。絵面てきには変だったりくだらないんだけど最終的には感動してる。みたいな。

 

今後こういったマルチバースものが増えてくるんですかね。ちょっと前にタイムループものが流行ったみたいに。

たしかに、あの時こうしていればこうだった。とか、あったかもしれない自分の他の人生を考えたりするってのは人間誰しもが考えることで、これはちょっとしたブームになるかもですね。マルチバースもの。ただ、作るのはすごい大変ですけどね。衣装も色々変えなきゃだし、演技力も問われるわけだし。アニメならまだやりやすかったりするかな。絵柄変えて違う世界ってすればいいわけだし(それが大変ってのはもちろんある)

 

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