僕の方が先だよ


フラッシュ観てきました。

 

なんだか興行収入はイマイチらしいですね。普通に面白いんだけどな。

バックトゥザフューチャーネタは何度もでてくるけどテーマ的にはバタフライエフェクトなんだよな。

エリック・ストルツネタをしつこく繰り返すけどエリック・ストルツ知ってる人間何人いるんだよ。

(バックトゥザフューチャーは当初エリックストルツで撮影していたがなんか違うなぁって理由で降板しているとう小ネタ)

 

バットマンが久しぶりの戦闘の後、ケガを治療しながらニヤニヤしてるシーン好き。コレだよ。コレ!って感じが伝わってきて見てるこっちもニヤニヤしちゃう。

ただ、ヒーロー映画としてゾッド将軍達倒せないってのはどうなの?

みんなでよってたかって戦っても絶対負けちゃうとかさ、スーパーガールの見せ場は?バットマン  はもう十分活躍してるよ。ベンアフバットマン  もキートンバットマンも。

 

倒せるけど破滅は避けられないとか犠牲は一人は必ずでるとかだったらまだ納得いったかな

なんかアレだとゾッド将軍に支配される世界見捨てて自分の世界に戻っちゃうようにみえる

(元々フラッシュの時間改変からこの状態が生みだされたので元に戻したらこのゾッド将軍に支配される世界も存在しないっていう理屈らしいけど、なんかね。理屈としてはわかるけどスッキリしないというか)

 

ヒーローモノとしては消化不良だったりするけどタイムトラベルものとしてはとても丁寧な作りで基本的には明るく、でも泣かせるシーンはしっかり泣かせる傑作とは言わずとも普通に良作です。

お母さんとのシーンとかドラえもんのおばぁちゃんの思い出とか思い出しましたよ。

 

なんか観てて思ったのはDC的にはフラッシュをMCUでのスパイダーマン的なポジションにしたかったんだろうなって、チーム最年少でみんなから可愛がられてキャラ自体の人気も凄いみたいな。

 

スーパーマンバットマンが強すぎてどうも他のDCヒーローは影が薄くなりがちなのが実際のところかな

 

【最強集結】映画『ザ・フラッシュ』本予告 2023年6月16日(金)世界同時公開  YouTube

 

 

 

人に優しく

なんだかめちゃめちゃ久しぶりの更新ですね。生きてますよ。

 

今回はアカデミー賞を席巻したエブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

のレビューです。(しかしタイトル長いなw)

 

あらすじ

コインランドリーや家族の問題と、トラブルを抱えるエヴリン。ある日、夫に乗り移った"別の宇宙の夫"から世界の命運を託されてしまう。そして彼女はマルチバースに飛び込み、カンフーの達人の"別の宇宙のエヴリン"の力を得て、マルチバースの脅威ジョブ・トゥパキと戦うこととなるが、その正体は"別の宇宙の娘"だった。

wikipediaより抜粋)

 

まず率直な感想として面白かったです。面白かったけどわけわかんないなコレ(笑)

 

まずマルチバースっていうのになじみがない人は意味がわかんないと思います。最近ではマーベルのマルチバース・オブ・マッドネスとかスパイダーバースとかでなんとなくわかるって人はいると思うんですけど。要するに宇宙は一つではなくて、自分の住んでいる宇宙がaだとするとbという宇宙もあって、その宇宙では自分はまったく違う人生を歩んでいるかもしれない。そしてそれはbだけでなくcやd、それに限らず無数に存在しているっていう考えなんですね。もともとは理論物理学の用語だとか。

近いことばだとパラレルワールドとかかな?僕の認識ではそういう感じですね(全然違うかも)

 

この映画マルチバースと家族というのが話の大きなテーマになっていて大枠の話としてはしっかり泣かせにかかっているんですよ。でも、それに至るまでのシーンでふざけまくってるんでこれはなんだ?笑うのか真面目にみるのかどうすりゃいいの?って混乱しちゃうんですね。この混乱させるってのはまぁ、意図的とは思うんですけど。

 

 

全体的に感じるのはマトリックスオマージュですかね。平凡な主婦がカンフーマスターになって無双するシーンなんかマトリックスだし、クライマックスでもどうみてもマトリックスなシーンもありますしね。一瞬で他の世界の自分と繋がってカンフーマスターになるところとかマトリックスの武術ソフトをダウンロードするとこっぽかったし。

というかこの映画いろんなパロディの嵐です。監督は名言はしてないけど僕なんかはセクシーコマンド―外伝マサルさんとかボボボーボ・ボーボボを連想しましたね。

 

主人公が他の次元の自分の力を借りるには他の次元に飛ぶ必要があるんですね。(物理的にというか魂というか意識を飛ばす)そのためにどうするかというと。『変なことをする』なんです。たとえば靴を右左逆に履いたりハエを飲み込んだり、壁をなめたりとか。

作中では自分の枠を破るから?とかなんとか説明はしてましたが意味不明です笑

ってなわけで強力な力を使うために変なことをするんです。そして主人公に対抗する敵も変なことをして違うバースの自分を呼び出して戦うんです。

さながらボーボボでのハジケリストたちのハジケバトルやマサルさんでのセクシーコマンドー対決ですよ。一発芸やら一発ギャグ、奇行合戦を繰り広げるわけですね。それがまぁ、くだらないし、下品なんでその辺がダメな人はダメかもしんないです。

クレヨンしんちゃんの劇場版に通じるものもありますね。絵面てきには変だったりくだらないんだけど最終的には感動してる。みたいな。

 

今後こういったマルチバースものが増えてくるんですかね。ちょっと前にタイムループものが流行ったみたいに。

たしかに、あの時こうしていればこうだった。とか、あったかもしれない自分の他の人生を考えたりするってのは人間誰しもが考えることで、これはちょっとしたブームになるかもですね。マルチバースもの。ただ、作るのはすごい大変ですけどね。衣装も色々変えなきゃだし、演技力も問われるわけだし。アニメならまだやりやすかったりするかな。絵柄変えて違う世界ってすればいいわけだし(それが大変ってのはもちろんある)

 

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もう大人になれよ、少年

先日テレビ放送していた天気の子をいまさらながら観ましてね。率直な感想としては「エロゲじゃんコレ」でした。(褒めてます)

 

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 ↑の方の感想がまさにドンピシャ過ぎて話が終わっちゃうんですがそれ以外にも僕が色々思ったりしたことを書いていこうかなと思います。

 

フォーマットとしては君の名はと同じで序盤、なんか過ぎていく日々をRADの曲と共に、ヒロインと再会、そっから過ぎていく日々をRADの曲と共に、クライマックス主人公がなんか走って曲、神社に行って異界っぽい場所に行ってからまた曲!

そして数年後(ここ大事)、ヒロインと再会する主人公。

基本的な話の流れは一緒なんですね。これは、まぁ、プロデューサー指示か監督が意図したかは分からないですが前作でのフォーマットをイジらずに作った方がすんなりできるからでしょうね。

 

音楽の使いどころとか君の名と凄い似ていて結構べタな演出だっていうのは感じました。(といいつつも君の名はと秒速5cmしかみていないにわかが言ってみる)

 

公開当時、賛否両論みたいな話を聞いたけど僕としてはえ、なんで?って感じですよ。

こんなんエロゲでのたくさんあるエンドの一つじゃないですか。世界がどうなってもたった一人の女の子の方が大事だ!って叫ぶなんてセカイ系の基本みたいな話です。

むしろ正直で共感が持てますよ。世界の為に大事な人を犠牲にしなくちゃ!なんてしらじらしくて冷めるってもんです。

(ただ、直接洪水とかで死者が出た描写とかはしなかったですね。さすがにそれをしちゃったら主人公サイドに全然同情できなくなるからだろうけど)

 

そもそもあの異常気象も彼らが引き起こしたものでもなく、もともと雨が多かったのは最初からで、作中のセリフにあるように世界なんて元々狂ってるんですよ。

 (晴れ間を作る能力でそれが加速したって言う要素はもちろんありますけどね)

 

あと勘違いしそうになるけど警察はなにも間違ったことしてないですからね。

家出少年の保護と保護者不在の子供たちを保護しようとしただけで、未成年の家出少年が銃持ってたらそりゃ捕まえようとするわけで、たまたま、ヒロインが消えたタイミングと主人公が補導されたタイミングが重なったからで捕まってただけという。

この辺が観てる人達に勘違いさせる要因で、さも、警察(事情を分からない大人たち)が自分と彼女の中を引き裂こうとするみたいな感じになってて劇中ではもりあがってるけどそりゃ警察サイドとしてはコイツなにいってんだ?ってなりますよ。銃持ってるし。(あの銃も不自然に出てきたなぁ)

 

別に世界の為にヒロインに犠牲になれとか言ってないしその辺がゴチャっとしてた印象です。まぁ、そのあたりがゴチャっとするから主人公頑張れ!っとなるんですがね。

 

 

君の名はでも天気の子でもそうだけど、なんでそうなったか、っていうのは対して説明されなくて、とりあえず愛し合う二人が一生懸命になってたんだよ。そりゃなんとかなるだろ!ってなんで戻ってこれたとかそんな説明はいっさいなくて逆にそれが清々しかったですね。こまけぇこたぁいいんだよ!!の精神は大事です。

 

セカイ系独特の世界が自分中心で回ってるような感じのナルシズム溢れる雰囲気が嫌いな人には全然合わないだろうなってのは思いましたよ。

(世界を劇的に変えてしまったという罪悪感とそのなかにほんの少しでも自分たちだけが世界の秘密をしっているという優越感というかなんというか複雑な感情ある感じ)

 

瀧くんや三葉がでたときはおっ!って思ったけどよく考えれば彼ら隕石の落下から一命を取り留めたかと思ったら今度は住んでるとこが水害になるって悲惨すぎないか。

瀧くんのおばあちゃん家なんか水没しちゃってるし。

 

 

あと僕がこれは、と深く思ったのがボーイミーツガール、モノローグ多発、世界に打ちのめされる少年。空から落ちていく描写…エウレカセブンだコレ!

 

よいこのみんな!エウレカセブンとはそのままずばり朝7時からやっていたエヴァガンダムを足して2で割ったようなアニメだぞ!

 

これも名作なので機会があれば皆さん是非どうぞ、天気の子観てて、アレ、これエウレカっぽいぞってところがちょこちょこありましたしね。

 

色々言ったんですが実際僕は結構好きです。この作品。

君の名はより好きかもしんない。でも君の名はの方が受けがいいってのもわかる。っていうか天気の子が好きって人はみんなわかるんじゃないかな。

というか

作中にある「もう大人になれよ、少年」

ですが大人になるなんてクソくらえだ!これからもセカイ系でいってやるよ俺は!っていうような気概を僕は監督から感じましたね。

だからよくキモいシーンがあるとかいわれるけど僕はそのまま突っ走ってもらいたい。もちろん、ある程度のセーブは必要だろうけど

 

宮崎駿だってロリコンって言われてるし、細田守なんてショタ+ケモナー細田守はもうちょい隠せよとは思う、正直)だし性癖をまったく出さずに創作なんてできないもんでしょクリエイターなんてもんは。

 

 

僕はテレビ放映版を見たんですがコロナ禍でのこの世の中が一変した様子と作中のクライマックス後での世界での様子が図らずもこの時世とマッチしていて感慨深いものがありましたね。

 世界は変わってしまってもそれでも人はなんだかんで生きていく。それが日常になれば。そういうある意味ひとごとだけど、たしかに前向きなメッセージを発信していてこの時期に放映する意味は確かにあったんだと思いましたね。

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よもやよもやだ

またまた半年ぐらいブログほったらかしでした。

まぁ、自分の備忘録的な部分もあるので気が向いたらなんか書くぐらいのスタンスでいこうと思ってます。

観てやってもいいって人は見てくれると嬉しいです。

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はい、というわけで観てきましたよ。

劇場版 鬼滅の刃 無限列車編

今や空前の大ヒットの鬼滅の刃ですよ。

正直なんでこれだけ大ヒットしてるかが謎なんですが

面白いは面白いですよ。

でも他にも面白いものは世にたくさん溢れているわけでジャンプも話題作は僕のヒーローアカデミアとかDr.ストーンとか呪術廻戦、チェーンソーマンとかいっぱいあるわけですよ。

そんな中、なぜここまで鬼滅がヒットしたか?ですが、やはりアニメ版の出来が良すぎた。っていうのにつきると思うんですよね。

ufotableのクオリティの高さはオタクならみんな知ってるところなんですがそれを知らずに初めて観たそんなにアニメ見ない層に響いたのかなと。

 

いつも通りネタバレ気にせず普通に書くのでまだ、観てないしネタバレダメだって人は劇場へ。

ネタバレオッケーな人だけどうぞ。


さすがの劇場版。クオリティが高い。TVシリーズからコレ本当にTVシリーズ?劇場版じゃなくて?っていう高クオリティでしたがそれに輪をかけて決めシーンで神作画、神演出の数々。

終始絵がうまい!うまい!うまい!と連呼したくなるほどの作画の暴力。

決め技のシーンでこれでもかと魅せてくれてすげぇ、これが劇場版アニメやでぇ。

となったけどさすがに途中からちょっと食傷気味。あー、はいはいここでまた神作画ね。と慣れてしまった。蜘蛛のあたりのここぞというところでのアレは感動したんだけどな。

 

 
 原作の問題かもしれないけど電車の敵を倒して一安心。と思いきやいきなり凄い強い鬼が出てくるの唐突だなと。

(あんなすぐ出てくるって、待機してたのかな?それかあの辺に住んでるのかアイツ?)

まぁ唐突だからびっくりしたんだけども。

 罠に嵌めて戦うタイプの次の敵が単純に小細工なしな戦闘バカってのもまぁバランスとれてるけどね。

 

本作の中ボスの魘夢(漢字難しっ!鬼滅のキャラはみんな感じが難しい)とかいう眠らせに全振りした鬼。ゲスな中ボスとして結構好きです。

技が基本眠らせるしかない。最初の眠った瞬間にブスって刺すじゃだめだったのかな。

途中で起きるかもだから注意してっていってたけど鬼狩りみんなグーグー寝てたよ。

 

どうみても肉弾戦弱いだろって思うんだけど上弦の鬼に戦いとか挑めるの?

とは思った。アカザと当たったら瞬殺じゃない?

電車丸ごと鬼でした!(これストレングスだ!ジョジョの。あれはまぁ、船だけどね)からのB級モンスターパニックな感じはバイオハザードでみた光景。

瞬間催眠からの即首切り催眠解除とかいう無理ゲーをなんなくこなす炭治郎はさすが主人公。覚悟完了組だな。炭治郎も。

 

 

みんなが生きてた頃の夢のシーンが辛くてね。もう戻らない幸せだったころを思いださせて骨抜きにしようとしてるんですが、夢だと気づいてもあぁ、戻りたくないなって言っちゃうのは正直で優しいな炭治郎。

無意識化で心の核を教えちゃうのはどうかと思うけど。アレ、ウシジマくんの登場キャラだったらすぐざっくりいっちゃうよ。

 

幸せな夢(幻覚)を見せてくる敵に対しての一番かっこいい話は装甲悪鬼村正だと思うんだけどこの話をしたら長くなると思うんでやめときます。

 

 

印象的だったのは炭治郎は普通に一般人の攻撃もくらってしまうということ。

戦闘中ってのもあるけど普通の人間の車掌がキリみたいなのでブスっと刺したら普通に血も出るし倒れる。

凄い鍛えたりしても耐久力はやはり人間なんだという点。アレ、その辺のバトルマンガだったらかすりキズでしょ。ジョジョだったらホッチキスで止めて終りだよ。

そのあとの呼吸法で血管の破れを治すのはマジかよってなったけど。

 

これがあるからこそ後の煉獄さんとアカザの「鬼になれ」「ならない」問答にかかってくるのかなと。(ただの人間が再生能力持ちの化け物である鬼に対して刀で退治しようっていうのが狂人の発想。)

 

ただ、やっぱりアカザ脳筋だから説得が下手で笑っちゃった。

ガルパンはいいぞ!と連呼するガルパンおじさんみたいになってたよ。アカザ。鬼はいいぞ!ぐらいしかいってない。

メリットの他にデメリットも教えなきゃ。無惨さまのご機嫌そこねたら即死亡とか。

 

人は傷つく、歳をとる。簡単に死ぬ。だから尊い

いいこと言うぜ。煉獄さん。

永遠でないからこそ意味がある。美味しんぼの山岡も似たようなこと言ってたよ。

そばがきの回で。(鬼滅の刃観てるキッズが美味しんぼは知らんやろ)

 

 

 

煉獄さん基本目がギンギンなのに最後ホワっと微笑むシーンはアレはずるいなと。

アレはね。好きになる人はそりゃでますよ。

声デカくて、目ギンギンで人の話も聞いてんだか聞いてないんだかわかんない感じの人が実は話をちゃんと聞いてたし後輩に色々アドバイスとかしてスッと穏やかな顔して死んでいくってそれはね。やられちゃいますよ。

 

エンディングなんてほとんど煉獄さんしか写ってなかったし。テーマ曲もバリバリ煉獄さんの曲だし映画であんなにフューチャーしてもらって果たして他の柱はこれほどの待遇を受けられるのか

 

 

興行収入の伸びが凄いですが上映館数も多ければ劇場ごとの上映回数もめちゃくちゃ増やしてるんでみんなで鬼滅のブームを後押ししてる感は強く感じましたね。

流行ってれば興味なかった人もそんなに話題ならちょっと観てみようかってなりますから。まぁ、冷え切ってた映画業界に活気が戻るのいいことです。乗るしかないこのビッグウェーブに!

 

 

最後に一つ煉獄家似すぎ問題。

みんな同じ顔と同じ髪じゃん!

 

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おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

気づいたらブログの更新を4か月分もやっていなかったことに気づきまして、そういやひと月に一回ぐらいは更新しようと思ってたのになんだかんだほったらかしにしてるということが若干後ろめたくなり、今こうして駄文をつづっている自分がいます。

 

最近は、右を向いてもコロナ、左を向いてもコロナ。コロナコロナうるせーよって感じなんですが、そのせいか世の中全体がなんだかピリピリしてるような……

 

クルーズ船の時はどこかひとごとの様に感じてたんですがね。あれからあれよあれよと自体が急変して4月はコロナ一色。5月も…どうなのかなってところです。

 

コロナに実際にかかって辛い思いをした人、あるいは家族や親しい人が亡くなってしまってということもあるかも知れません。

あるいは直接ではなくとも経済的にジワジワと追い詰められている人も。

いつまでこうなのかがわからないってのが特にキツイんだと思います。ゴールなく延々と走り続けるのは無理なわけで、何人か「もう。ゴールしてもいいよね」ってなってしまう人が出てしまうのは仕方ないのかもしれない。

 

僕自身は今は仕事はなんとか廃業ということもなくむしろ今はめちゃめちゃ忙しくて毎日吐きそうなんですがなんとかやってます。残業に次ぐ残業で死にそうだけど。(でも仕事がないよりはいくらかましだろう)

 

普段の休日からそんなに外に出たりする方ではないんでこのstay home期間にそこまでの不便を感じてはないんですけど映画館と本屋にいけないのが辛い。

特に本屋は特に用がなくてもフラフラ見に行ってたのにそもそも今は空いてないのでひがな一日ネットを見るか撮りだめてたビデオを見るかゲームをやるかですよ。

(アレ、映画と本屋に行く以外前とそんなにかわらない…ぞ)

 

ゴールド免許(運転はしてない)

ホントは一ヶ月に一回は更新するようにしたいんですけど去年は11月ぐらいからちょっとバタバタしてましてね。

全然更新出来なかった。

誰が見てるでもないんでしょうけどまたちょくちょく更新するようにするんでよろしければどうぞ。

 

ってなわけで。

フォードvsフェラーリ観てきました。

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あらすじとしては、アメリカの自動車会社フォードがイタリアのフェラーリ社に合併?(買収だったかも)話を持ち込むもけんもほろろに断られて、しかも「所詮二代目だな、初代とは違う」と盛大にディスられたフォード会長はブチ切れ。当時フェーラーリ社がル・マンで何度も優勝している様子を知っていたのでその大会で勝ちプライドを叩き潰してやろうと目論む。

そんな中、白羽の矢が立ったのがアメリカ人初のル・マンで優勝した男、キャロル・シェルビーとそのキャロルが見込んだレーサー、ケン・マイルズだった。

二人は様々な困難を乗り越えル・マン優勝を目指す。

といったものです。

 

ローガンの監督、ジェームズ・マンゴールド。やはり信頼できる監督だ。

男受け抜群の映画を作るのがうまい。男のロマンが詰まってるんですね。

国内外を問わず下町ロケットとか陸王みたいな、なにかを開発することに心血を濯ぐ様をみるのはみんな好きってことなんだなぁ。と。

多少たるいシーンもあるといえばあるがまぁそこまで気にならないくらい。

音楽が印象的で疾走感のある曲が印象的でしたね。馬の足音みたいな感じの曲が特に。

車には全然興味ないんだけどル・マンとかちょっと調べちゃっりして。

24時間耐久レースなんて狂気の沙汰だけどやる方もみる方もごいなと。

 

 

「まだだ、まだ」

「行け!」

の下りを最初のシーンとクライマックスでやるところに痺れましたね。

 

ドアが閉まらなくてハンマーで叩いて閉めるとかトランクを閉める為にガンガンやったのを重ねたりして

 

こういう同じやりとりやシーンを象徴的に再現するってヤツに僕はめっぽう弱いので脚本上手いなぁと思いながらみてましたね。

 

 

あと、今まで色々な映画にあったカーチェイスには全然ノれないたちだったんだけど今作では楽しめましたね。

劇場でみるとエンジンの爆音がガンガンなって臨場感ハンパないからだと思いますが。家で観てもこれだけノれるかは分かんないですね。

 

栄光なき勝者たちっていうか勝負に買って試合に負けたみたいな。

副社長が完全に悪役過ぎて笑っちゃったんですが。

あとリー・アイアコッカ(ジョン・パーンサル)が味方になってる風で対してなにもしてなかったりとか、お前そんな味方ヅラすんならもっと色々優遇してくれよ!と思ったけどその辺は時間の都合上カットしたのかもしれないッスね。

 

フェラーリ側が割と正々堂々と闘うなかブレーキを替えるのは部品交換だからセーフ!とか言ったりストップウォッチパクったりナットを敵チームのピットにポンと置いたりと(精密機械であるレースカーのピットからナット一個でも見つかったら大騒ぎですよ。飛行機が飛び立つ前ネジ一本なくなってないか確認するのと一緒ですね)

やることが姑息過ぎてコレ主人公サイドだよね?って思ったりもしたけど絶対王者に姑息な手段を使ってでも絶対に勝つ!っていう主人公サイドの泥臭い闘いぶりがよかった。

 

ケンは変なところで聞きわけのいい男で、自らが開いている自動車工場が差し押さえさ

れたときはレースをあきらめて普通に仕事をすると妻に宣言したり、あんなに楽しみにしていたル・マンへの最初の挑戦の時にメンバーから外されても暴れたりすることはなく、あっさり身を引いているんですよ。(実際はブチ切れてるけど)昔の職人気質な男の振る舞いですな。昭和の男感がすごい。

アメリカに昭和の概念はないけど、昭和の職人気質な無骨な男像っていうのは国関係なく通じるものなのかと。

 

 

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ジョーカーと紹介してください

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ジョーカー観ました。

例によってネタバレ込みで感想書きますんでネタバレなしで映画を楽しみたい人は見ないようにお願いしますね。

 

 

 

観る前にキング・オブ・コメディを観るのをオススメされたんですがまさにそれ。

トークショーの件とか思いっきりオマージュですね。あとタクシードライバー感もある。

オマージュ元からわかるようにこの作品がどこからどこまで妄想かが分からないんですね。結構重要な部分がアーサーの妄想だった!ってわかるシーンがあるんですが、そこまで驚きはしなかったですね。そりゃ、まぁ、そうでしょ。って感じで。

んで、どこからどこまでが本当のことでどこからどこまでが妄想のことなのかは観客の判断に任せてるんですね。そういうフワフワした状態で物語は進む、悲惨な、みてて痛々しくなる展開を続けながら

 

 

 

オープニングから画面作りに凄い気を使ってる感じが伝わってきてあー、このカットカッコいいなぁ〜ってのが何個もあって監督はハングオーバーを撮った人っていうのを聞いてたからこんなに画面作りに気を使う人だったの?って感じましたね。ハングオーバーってすげーバカ映画だったよ!?(褒めてます)

 

 

クオリティは高いけど好きな人は死ぬほどすきで興味ない人はただただ苦痛な映画でしょうね。

 

アーサーは子供のころに受けた怪我が原因で自分の意志と反して笑っちゃうって言う病気を持ってるんですね。だから、笑っちゃいけないとこで笑っちゃう。チンピラに絡まれてるときとか、すごい怒られてるときとか逆に笑っちゃう。でも、その笑ってるシーンが実に辛そうで。笑ってはいるんだけどむしろ泣いてるように見える。

だけど、アーサーがジョーカーになってからは本当に楽しそうなんですね。

今までの不自然な笑いはなりをひそめてイキイキとしだす。ジョーカーになった方が健康に良さそう(笑)

 

いい映画ってのはマネしたくなるシーンがあるもんで今作もいっぱいあります。特に階段ダンスはちょっとやりたくなる。トイレダンスはそんなにやりたくはない。タイムカードパンチはストレスたまってるときはやっちゃうかも。

車に乗るときクリームのwhite room流したらテンション上がりそうってのもあるなぁ。

 

あと、主人公アーサーがイライラしたり辛くなるシーンでわざとそれっぽい曲がかかるのはちょっと笑ってしまった。まさに↓のマシーナリーとも子の記事のジョーカーゲージやジョーカーポイントが見えるってやつですねもうちょいでゲージが満タンになるぞ!やれ!っていう感じでみてましたよ僕は。

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キングオブコメディであったどん底の人生より、一夜の王に。っていうのをより暴力的に、破滅的に描いているんですね。あのジョーカーの腕を斜めに掲げるポーズってキング・オブ・コメディでパプキンが両手を掲げるポーズのパロディなのかな?どっちかっていうと単純にピエロでよくあるポーズなのかな?

 

 

 

ばっちりバットマン要素も詰め込んできて、おお!そうだよね。ジョーカーならやっぱりバットマン要素は入れてくれないとね!と嬉しくなっちゃいましたね。

最後の「理解できないさ」から色々妄想できるのも熱いんですよね。カウンセラーに対しては理解できないさと突っぱねたアーサーですが(アーサーのジョークの意味、またはアーサーの抱える苦悩、狂気を理解はできないだろうという意味だと思われる)

でも、この街にはジョーカーと同等かあるいはそれ以上の狂気を秘めた男がジョーカーの行動がきっかけで誕生するんですよね。

その狂気を秘めた男こそがバットマンであり、ジョーカーのことを”理解”してくれる唯一の人物なわけで(もちろん、バットマン自身は理解できるなどとは絶対言わないだろうけど)

そういう宿敵であるけれど誰よりも相手のことを理解しているみたいな関係性が僕は大好物です。

スクライドとか機動戦士ガンダムサンダーボルトとかアメリカンギャングスターとか色々ありますけどね。そういう関係性の二人がバチバチやりあう作品はグイグイみちゃうなぁ。

 

※ジョーカー自体は全然そんな映画じゃないですんであしからず、

ダークナイトを観てジョーカーかっけぇぇ!ってなった人間が同じようなカリスマあふれるジョーカーが観れるかっていうとそれは違って、そういうのを期待してたならちょっと違うよ。と伝えておきたい。ただただ鬱屈とした人生を送っていた男が吹っ切れて自分の生き方を改める(悪い意味で)っていう映画なのでまぁ、あれだ羅生門みたいな感じ?(すごい雑な感想)

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